クワ科クワ属の落葉高木。葉はカイコの資料にされる。日本ではヤマグワ、カラヤマグワ、ログワの3種の系統が栽培され、品種数は100以上。雌雄異株で春に穂状花序に淡黄色の小さな花をつけ、初夏に赤い集合果がつき、黒紫色に熟す。


桑は果実のほか、春の新芽や若葉も食用となり乾燥させてクワ茶にもされています。養蚕の衰退で桑畑も減少しましたが、葉の成分が成人病予防に効果があることが最近明らかになり注目されています。

漢方薬用部分
樹皮、根液(惚木皮<ソウボクヒ>)、葉。
主な成分
桑の乾燥葉にはカルシウム、カロチン、γ-アミノ酸、シトステロールなどのステロール類、カプロン酸、サリチル酸メチル、血圧降下作用物質のクワノンG・H、血糖値降下作用物質のモランAなどが含まれる。
薬効と薬理
桑の葉茶には、血圧降下、コレステロール値の降下、脂肪増加抑制、アトピー性皮膚炎改善、利尿、暖下、老廃物の排泄作用などの効果が見られる。動物実験で発癌物質の変異原性を抑えることを認めた研究もある。
※近年、神奈川県の研究機関により桑の葉特有の成分「DNJ」I-デオキシノジリマイシンが食後の血糖値上昇を抑制する特殊成分であることが解明された。
クワスリンの
使用部分
桑の葉エキス。

桑の葉は約1800年前の中国のいちばん古い薬物書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」にも登場し、古来より生薬(しょうやく)として用いられてきました。お茶として服用すれば咳に効き目があり、血液の流れをよくし、滋養強壮にも効果があるとされています。その桑の葉の現在の成分は右記の通りです。

*これは1996年に神奈川県の「科学技術政策推進委員会」が発表した「機能性食品における共同研究事業報告」のデータです。



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